謝!ご来場、葡萄浪漫大神楽

かつてない早さで桜が散り去って、よもやこんなに寒くなるとは・・・あさは氷が張っていた!?
にもかかわらず、たくさんの方においでいただき、盛会な一日となりました。

期待の大きかった「玉藻前(たまものまえ)」、初めてご覧の方も多かったみたいで、好評でした。

ちょっと肌寒い中で

葡萄浪漫大神楽の準備、神殿(“こうどの”と読みます)の組み立てです。
時折、小雨に邪魔されてなかなかはかどらない・・・。
明日は晴れの予報です。いや、絶対晴れます、きっと、たぶん、おそらく。

玉藻前(たまものまえ)

えー、「玉藻前」っても、スマホゲームじゃありませんよー。

病に伏して、わずか17才で崩御した76代「近衛天皇」にまつわる伝説、妖怪・九尾の白面老狐を退治するお話。
「出雲神話」の世界が基になっている備中神楽の演目にあっては、珍しく平安時代の物語。しかも物語の舞台は、宮中、伊勢、下野国那須野原(栃木県)と言う変わりネタなのです。
二人の猟師が最後は猟銃で狐を仕留めるなど、思いっきり「備中神楽」風にアレンジされてます。
伝説によれば三浦介は弓の名手、上総介は剣の達人。そもそもこの時代、鉄砲は無いぞ!

鳥羽、崇徳、近衛、後白河と続く複雑な継承過程や法皇、上皇、天皇入り乱れた権力構造から保元の乱が起こり、やがて源氏と平家が覇権を争う時代に突入していくという、日本史の中でも分かり難い時代。故に、伝説・史実が交錯した物語が結構あるようです。スマホゲーム「陰陽師」の妖怪キャラ「玉藻前」もこの伝説がベースでしょうね。