中世の井原市史、か!?

北条早雲の少年期を描く「新九郎、奔る!」(ゆうきまさみ・作、週刊ビッグコミックスピリッツ連載中)が、中世の井原市を舞台に繰り広げられています。
室町時代末期の荏原荘は、東西の荏原郷における統治権をめぐって複雑な力関係がうごめいている。
そこに、かつて荏原荘全域を支配していた那須一族が絡んでくる。この頃の那須氏は荏原荘の北部を領有している、という設定。
高越城から、西荏原(当時はこう記していた)の法泉寺へ向かう道すがら野球場と言えば、興譲館高校が山の中に所有する「原田球場」、地元民にしかわからん「ゆうきギャグ」も楽しい。


源平屋島の合戦「扇の的」も挿話として描かれている。独特の「ゆうきまさみ」タッチで。
備中ネタで、雪舟へのオマージュと見られるシーンも描かれていたり、西荏原の戸倉や小菅城、草壁荘(矢掛町)の猿掛城など、この地方お馴染みの地名も出てきます。
因みに那須氏の拠点・小菅城は、葡萄浪漫館のすぐ近く。葡萄浪漫館のあるこの場所には、那須一族の供養塔がありました。→もう少し詳しく